私は2019年から積立NISA口座で投資を開始しました。その後すぐに、コロナショックで株価暴落を経験しました。
投資額がまだまだ小さかったため、大きな損にはなりませんでしたが、自分のお金がリアルに減っていく様子を見ながら「投資じゃなくて、貯金しておけばよかったかも」という考えが頭をよぎったりもしました。
その後、株価は急回復しました。ずっと前から投資していた投資家は、2021年に大きく資産を増やすことができました。でも、好調だった株価は2022年に入るとジリジリと下がり続けました。
1年間で20%以上も下落したので、普通であれば私の資産も一緒に目減りしていくはずです。
でも、実際はそうなりませんでした。理由は為替の急変動にありました。
円安による見かけの資産増加
2022年、日本は稀に見る急激な円安に襲われました。
急激な為替変動はメディアでも大きく取り上げられ、「悪い円安」という言葉が日本中を駆け巡っていました。
その勢いはすさまじく、2022年の年始は1ドル=115円だったのが、10月には1ドル=150円にまで円安になり、電気・ガスなどの公共料金や海外からの輸入品が軒並み値上げされました。
アメリカではインフレを抑えるために利上げが行われる一方、日本では低金利を保ったままだったため、日米の金利差により一気に円安が進んだのです。
そんな中、私は資産残高を毎日チェックしていました。2021年の株価暴騰でお金がどんどん増えていくのが楽しく、資産をチェックするのが毎日のルーティーンになっていたのです。
ある日、アメリカの株式指数が1日で2%も下落していたので、「今日は資産が減ったな。。」と思いながら残高を確認したところ、どういうわけか前日より資産が増えていました。
S&P500指数に連動する投資信託を毎月積み立てで購入しているので、指数が下がれば資産も減るのが当然です。
でもそうはならなかったんです。
理由は円安によるものでした。
その日は1日で2~3円ほど円安になっており、株価の下落以上に円安が進んだため、日本円に換算すると資産が増えていたのです。
今までは株価が上がれば資産は増え、下がれば資産は減っていました。でもこれは為替が一定であるという条件付きだったのです。
この時、為替の影響をリアルに実感することができました。たった1~2円の円安になるだけで、相当な影響があることも理解しました。トヨタなどの企業では想定為替レートよりも1円円安になると、400億円の利益押し上げの効果があるそうです。
経済を肌で感じることの重要性
2022年は「銀行貯金だけでは実質的に資産が目減りしていくから貯金だけしていてもダメだ」と盛んに言われていたように思います。
しかし、円安の影響をどれだけの人がリアルに感じられたでしょうか。巷では盛んに言われていることを、実感として理解できていないことは実は多いと思います。
でも、こうして経済の動きを肌感覚として実感できると、考え方を大きく変えるきっかけになります。
この「実感する」という感覚がとても大事だと考えています。体験して初めて体で理解し、行動を変えられるからです。
外国株を買っている、資産の一部をドルに換えているなど、外国資産を持っていて初めて、投資をしていることの価値を理解することができました。
投資を今後長くやっていく上で為替の影響を避けることはできません。急激な為替変動はリスクもありますが、一方でチャンスにもなり得ます。(例えばFXで利益を狙う方法がありますね。)
これからの日本では、お金の勉強は本当に必須になります。
収入源を複数作ることも絶対に必要になってきます。
思い立ったが吉日。
投資を始めてみてはいかがでしょうか。
今回は以上となります。最後まで読んで頂きありがとうございました。